上水源涵養のための杉植林と伐採

井の頭公園の歴史(41)

春になると花見客で賑わう井の頭池周辺ですが、かつては美しい杉木立に囲まれた杉の名所でした。

1882(明治15)年、神田上水の水源地としての井の頭池を保全するため、池周辺に1,000本もの杉の苗木が植えられました。真っ直ぐに、美しく育った杉木立でしたが、第二次世界大戦による空襲が激しくなった1944(昭和19)年、その犠牲となられた方々の棺を作るため伐採されました。

川瀬巴水の版画から、当時の景観をうかがい知ることができます。

川瀬巴水「東京十二選 井のかしらの残雪」(1919年)
Posted by あか井の

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